KONOCO 製 Markaudioユニット使用ダブルバスレフ・スピーカー
書きかけ
コスパがとびきり高く、聴いていて満足度・完成度が高く、見た目の仕上げも素晴らしいスピーカーです。音質が高く、周辺機器のアップグレードにも応えてくれます。よいスピーカーを持っている人は少し音が薄く感じるかも知れませんが、良いコーヒー豆でアメリカンを飲むようなもので、豆(音)の良さは味わえます。このスピーカーに物足りなさを感じたならば、15万円超のスピーカーを検討されるのが良いと思います。
経緯
一年近く前に、後述のBS10風スピーカーの容積(2.6 L)をニアフィールド向けに導入したが、CHN519の音が窮屈に感じて、当初の導入目的であったニアフィールドでの音楽鑑賞に用いるのをやめてしまった。
その後、メインのオーディオ環境で情報量の多いアンプにつなげて、少し離して聴いたら、とてもリアルな音に感動したものの、全体の音質には課題を感じ、他のスピーカーを下げてまで音楽を鑑賞するには至らなかった。
そこで、ユニットのグレードを上げてはどうかと愚直に考えて導入したAlpair6M+7 L 箱がとても素晴らしく、こちらは万能的に使えたので、書斎のニアフィールド向けスピーカーのメインに据えた。
ここで、CHN519についても、エンクロージャを再考した方が良いと考えた。以前に聴いたCHN519は、BS10風エンクロージャ(2.6L)に収められており、もしかしたら容積が小さすぎたかも、と考えて、容積が4.8Lと大きなKONOCO製のダブルバスレフを入手した。今度はユニットにOM-MF519が載せられているが、OM-MF519とCHN519は全く同じであるとみなすことにした。 結果
KONOCO製のダブルバスレフはOM-MF519/Markaudio CN519によくマッチしている。 以前のバスレフとの比較では、容積の違いが歴然で、2.6L箱では窮屈だった音が5L箱ではゆったりと鳴るようになった。低音もダブルバスレフにより伸ばされているが、容積が増えたからと思うが、聴き心地の良い音が出るようになった
空間再現性も中音の良さも文句ない。
低音をよく延ばしていると思う。
スペック
エンクロージャ
タモ集成材+MDF
(前回購入したものに比べると、背板の接合部分の仕上がりが粗いかも。材質の違いが影響するのかは不明。音には影響しないが、目立たない補修方法を調べてきれいに仕上げたいと思う。)
正面から見た仕上げは完璧です。
サイズ(W,H,D): 134x284x227 mm
容積: 約 4.8 L
箱が響くが、それをモノともしない定位精度。容積が5L 近くあると、Markaudio OM-MF519はちゃんと鳴ってくれると分かった。CHN519+2.6L箱ではいまいちだったピアノもまずまずであった。
ユニット
OM-MF519
最近KONOCOさんは、OM-MF519を入手したらしく、2023年初春は、CHN519ではなくOM-MF519を搭載したエンクロージャを出している。
エージング
20時間目、OM-MF519もCHN519と同じように、エージング中に嫌な音がする(聴いてて、頭が痛くなる)。
CHN519では50時間目に嫌な音が出たとの記録が残っていたが、MF519は、エージング開始から20時間あたりから嫌な音が出始めた(高音がきついようだが、私の耳はその高音を音として認識しておらず、頭痛ににた症状で気分が悪くなる、ということ以外は憶測でしかない。)。
60時間目、嫌な音が和らいできた。
CHN519は嫌な音が解消してから、しばらく退屈な音が出るようになったが、今回は感じない。小型フルレンジに期待する定位の良さを示しており、所有スピーカーでは既に一番良くなっているし、音楽そのものも満足できるレベルに達しつつある。
70時間経過。CHN519はエージングに100時間以上かかったので、それを乗り越えるまであとひと頑張りだ。日曜日のNHKの朝のニュース番組で、特定の男性アナウンサーの声で強く感じる「こもり」を確認すると、手持ちのParadigm Premier 200Bと比べて著しい改善が見られた。しかし、男性の声のエッジがきつく刺さり気味だ。これはエージングでとれるかどうか分からない。
100時間目。OM-MF519のエージングが進み、落ち着いてきたと思う。現状、Alpair6Mよりも高音は出ていると思われる。Alpair6Mほどの音楽性は感じないが、でも、十分楽しめる音がでるようになったと感じる。